先日、友人が出産をしたので会いに行ってきました。
久しぶりにやわらか~い赤ちゃんを抱っこして、「あぁ、赤ちゃんってこんな感じだったよね~」と懐かしく感じました。
友人とも話になったのですが、当時のことを聞かれても結構覚えていないことが多いです。
毎日の生活が大変すぎて、頭の記憶装置がキャパオーバー。
身に着けるためには何かを忘れる必要があるのか、新生児のころの生活や子供のこと、自分のこと、結構忘れちゃっています。
産後バカ、という言葉もありますが、気力も体力も使い果たす産後は、集中力や記憶力が低下してしまうのでしょうか。
そんな中、よく覚えていることがあります。
それが出産時のこと。
どんな工程だったかはあまり覚えていないけれど、分娩室に「世界でひとつだけの花」のオルゴールバージョンが流れていたこと。
あの曲でどんなに励まされたことか。
それと、産院で立ち会ってくれた母と産後初めて対面のとき。
「ママ・・・出産って大変な思いをするんだね。私を生んでくれてありがとう」と素直に言えたこと。
私の母は5人の子供を産みました。
そのうち1人はその後亡くなった経験があります。(そのことの詳細はよくわかりませんが、私の兄でした)
出産がこんなに大変なことは知らない私は、子供のころは親に反抗したこともありましたし、「こんな親のところに生まれたくなかった!」なんてことも口にしたことがありました。
でも・・自分が親になってわかりますね。
出産は命掛けです。
お母さんは命掛けで私のことを生んでくれたんです。
自分の身を削り、心を削り。
これは出産を経験して初めて分かったこと。
だからこそ、母を出産後に初めて会った時に敬意を感じてあのような言葉出たのだと思います。
そして、息子の誕生日は、自分が親になった記念日であり、自分を生んでくれた母の偉大さを感じた日であり、本当に特別な日となりました。