出産の最大の山場が陣痛です。
人によって痛かった痛くなかった、他の例でいい表すならこんな感じ、等、いろんな説があります。
男性にはどうやったって、体験してもらえない、口で説明してもわかってもらえない部分ではありますが、出来る限り詳細にお伝えします。
もし、これを読んでいるのが男性でしたら、ぜひ、読みながら目をつぶり、想像しながら読んでください(笑)
最初はお腹の下の方が便秘気味で急に痛む感じの痛み。
あの、トイレに駆け込みたくなるような痛み、ありますよね?脂汗をかくような。
あの痛みが数分に一度起こり続けます。
耐えようと思えば耐えられる、痛み。
でも、痛みが何度も来ているから「あぁ、前の痛みが減ってきたな」と思ったらすぐに次の痛み。
だんだんと体力を奪っていきます。
次のステップは、下痢をしそうなときのキューンとしたお腹の痛みの5倍くらいの波。
最初のステップの5倍くらいの痛さの波がやってきます。
段々と痛みの波は大きくなり、うぅう。。と声が出るようになります。
歯を食いしばったり、何かを強くつかんだりしないと耐えられないような痛み。
あぁ、痛いというのをはっきり認識します。
呼吸が荒くなります。想像できない人は、お腹の左右を板で挟まれて、相撲取りにぐいーーーーいいいいい!!!と押された感じ?
この辺までで、多分、男性は生涯であまり感じたことのない痛みだと思います。
尿管結石や尿道結石を体験した方はこのあたりの痛みと似ているようです。
とうとう大波がやってくると、気を失いかける。
声を出さないと耐えられない痛みの後は、そのまた10倍くらいの痛みがやってきます。
もう、いてもたってもいられない。体をひねったり、顔をゆがめたり、大声を出してしまうくらい。
汗も出ます。涙も出ます。顔は見たことない顔になります。
イメージ的には相撲取りが3人くらい下半身に乗って足ふみしている感じ。
この辺で弱気になります。
「・・えぇえ?こんなに痛いの??耐えられないかもしれない。自分が死ぬかもしれない」と思います。
実際に私は、看護婦さんに「これ・・いつまで耐えればいいんですかぁ!!」と聞きました。
そしたら、「そんなことを口に出せるくらいなら、まだまだです」と言われました^^;
気が遠くなりました・・。
このあたりから自分の体が壊れていくような気がします。
トランスフォーマーです。マジで。
こういった痛みが一回ではなく、数分刻みにやってきます。
2分騒いで、2分落ち着いて、また2分騒ぐ・・というようなサイクルを繰り返します。
頭の中では「今、この痛みには耐えたけれど、次の痛みに耐えられるかどうかはわからない・・」と思います。
息も絶え絶えです。
このときに
「ちょ・・・思ったより・・痛い・・。みんな夜の女性方はこんな痛みに・・耐えてきたの??まじでぇ??」と世の母親さんのすごさを実感します。
心の底から尊敬します。
と思うくらい痛いです。
痛いというよりは、生き地獄です。
この辺の痛みはほとんどの男性は味わうことのない痛みかもしれません。
私の中では、
プロ野球選手に鉄バッドでボッコボコに殴られている感じ
もしくは
軽トラックが自分の下半身の上で行ったり来たりしている感じ
想像できますか?そんな地獄絵巻。
私はどうやら、陣痛から陣痛までの微弱陣痛期間、気を失っていたようです。
あんなに痛がって騒いでも、途中途中寝るんです。
これは看護婦さんに聞いたら、あまりの痛さに体からモルヒネに似た物質が分泌されるんですって。だったら、最初から出てくれ、私の中のモルヒネ(笑)って感じです。
たとえ、可愛い赤ちゃんの為とはいえ、もう産まなくてもいいというようなギリギリの感情になります。
でも、この時、赤ちゃんも一緒に苦しみ、がんばっている。そういうすこーしのギリギリのところで耐えているのです。
さて、私の場合はすぐに分娩室に行き、結局30分後くらいに産むことになります。陣痛の開始から出産まで7時間くらい。
大きな陣痛に耐えたのは3時間くらいでしょうか。
でも、中には陣痛開始から出産まで24時間以上耐えるお母さんもいます。
これは・・私の中でも想像を絶します。
もし、これを読んでいるのが男性で、奥様がそのような体験をしたのなら、本当に本当にほんとーーーーに、大変な思いをされていますよ。
一生をかけていたわっても足りないくらいですよ。本当に大切にされてください。
で、思うんだけど、確か「イッてQ」で陣痛を体験できる機械を出川さんが体験していましたよね。
あれ・・高校生くらいの道徳の時間とかで、全男性に体験してもらいたいんだけど、どう?
それか、お父さんのすべてに義務化。
男性は痛みを知らないから、母親の大変さを理解できないんですよ。
他人事なんですよね。あれ、義務化するべきだと思いますよ。そのための税金だったら払いますよ(笑)
また、前々から聞いていた例えで「出産の痛みは唇を頭にかぶるようなもの」という例えもありますが、うん、わかる気がします。
あながち間違っていません。
スイカをおしりから入れるくらい、出すくらい、っていうのも納得。
どんな痛さだったか・・・
私の場合は、出産した夜、くたくたのはずなのに「無痛分娩」について熱心に携帯電話で調べたくらい痛かった(笑)
つまりもう二度は無理、って心底思うくらい、です。
こんな痛み・・男性はわからんだろうなぁ。