息子が3歳になりました。保育園に通っていますが、いまだにおっぱいを吸っていました。
とはいっても、お風呂の時、寝る前の添い乳、甘えたい時、という感じで、数は減っていましたが、それでも朝方起きておっぱいを吸いに来たり、夜泣きのようなものもあるので、3歳をきっかけに断乳することを決意しました。
断乳は1年越しのリベンジ
実は2歳の誕生日にも「2歳になったら、おっぱいとバイバイしようね~」と言い聞かせていたけれど失敗し、1年越しのリベンジになります。
この1年で言葉も通じるようになったし、今回は失敗はできないと、だいぶ前から「3歳になったら、おっぱいバイバイよ~」と伝えていました。
その時は「うんうん」とうなづいていたのですが、3歳の誕生日が近づいていくたびに、私の方が不安になり、誕生日の3日前くらいにカレンダーを見せて、
[kaiwa1]「今日がこの日。あと2回ねんねすると3歳。3歳になったら、おっぱいバイバイ。」[/kaiwa1]と言ったら、
みるみる表情が変わっていき、
「いやだ。起きる。」←恐らくねんねしない、という意味
と断乳を拒否するように。
誕生日当日。3歳というと悲しい顔をする
そして迎えた誕生日当日。3歳=おっぱいバイバイが刷り込まれた息子は、「お誕生日おめでとう!3歳だよ~!」というと、どこか複雑な、素直に喜べない顔をしていました。
それでも、当日はケーキを食べたり、プレゼントを貰ったりして、機嫌よくお祝いしてもらっており、自分が3歳になったことを自覚していたようでした。
その日は敢えて一緒にお風呂に入ることは避けました。
私が裸でいるお風呂は、目の前におっぱいがあって、どうしても我慢できなくなってしまうだろう、という考えからです。
この日だけは、旦那にお風呂を入れてもらいました。
次のミッション、寝かしつけ
次のハードルは、寝かしつけです。
毎日、添い乳をして、乳首を咥えたまま眠りについていた息子ちゃんは、案の定「ねんね、おっぱい」(添い乳のこと)と要求してきました。
「ごめんね、もうママはおっぱいをあげられないんだ。」
と言ったら、
この世の終わりのような顔になりギャン泣き。
いやだーいやだー!おっぱいちょうだいよおおおぉおおお!
と。
でも、断乳を決意したら、親の方が強い姿勢でいなければいけないと聞いていたので、
「じゃあ、代わりにギューしよう?」
「もう赤ちゃんじゃないからね?」
「ほら、ワンワンもウータンもユキちゃんもハルちゃんも、みーーんな、おっぱい吸ってないでしょ?もう赤ちゃんじゃないから、やめようね?」
と必死に言葉で伝えてみました。
息子の必死な抵抗に、こちらも泣きそうになりましたが、こらえて言い聞かせました。
一通りギャン泣きして、暴れた後、すねた感じになってタブレットでユーチューブを見出した息子ちゃん。
この日ばかりは、早く寝なさい!と取り上げることもできずに、暗い部屋で一人で動画を見ているようでした。
そこで一言。
「・・かあちゃん、寝るよ。」
と声かけたら、
「ぼくも・・寝る・・」
と言って、動画を止めて、私の隣にやってきて、背中を向けました。
実は今まで寝るときは必ずおっぱいを吸っていたので、背中を向けられることは初めてでした。
息子はヒックヒックと鳴き声をたてながら
「・・おうた・・・ねんね・・」
とつぶやいたんです。
(子守唄を歌ってくれ、という意味です)
恐らく、なんですが、
背中を向けたのは、おっぱいから避けるため。
「おうたねんね」を選んだのは、「おっぱいねんね」が叶わないため。
とにかく、私に顔をそむけて、“眠るから子守唄を歌ってくれ”という意思表示は初めてでした。
背中をトントンとしながら「ゆーりかごーの、うたーを・・」と何度も歌いましたが、なき声になってしまっていました。
断乳の覚悟ができていなかったのは私の方。
その後、すぐ息子ちゃんは眠りにつきました。
息子の3歳の誕生日、ということは、私たちも親になった誕生日でもあります。
息子を産んだ夜のこと、今までのこと、振り返りました。
そして、あの生命力あふれる、おっぱいを飲む姿は見れないのか、と思ったら、ブゥウアアっと涙が溢れてきました。
断乳する、と決めていたけれど、最後のおっぱいを吸っている姿をしっかり見ていなかったなぁ・・なんて思ったら、私の方が乳離れできてなかったんだな・・と気が付きました。
3年間、散々吸ったけれど、最後のおっぱいを吸う姿を、しっかりと目に焼き付けておくんだった。
覚悟しておくんだった。
ほんの少し、後悔が残りました。
でも、これも息子の一つの成長。
親も成長しなければなりません。
私はベットから起き上がり、1人リビングへ行き、ビールで祝杯を上げました。
子供の健気な姿と寂しさと嬉しさと後悔と・・・ぐちゃぐちゃになった気持ちでこれまでのことを振り返りながら、号泣してビールを飲み干した夜でした。